上州味の名物「焼饅頭」の専門店として創業百十年、 「福島屋焼まんじゅう店」のホームページをご覧頂き、まことにありがとうございます。
古い経験と新しい技術を以って製造される現在の焼饅頭は一子相伝であります。尚且、甘味と舌ざわりの良さは他店では真似ることの出来ない秘法でもあります。
当店では今日におきましても、より以上の品質へと研究改良を致して居ります故、何卒一層の御引立てを御願い致す次第であります。
上愛刀小松五郎吉兼の業物と共に、その名も高い男の中の男一匹、上州国定村の長岡忠治が、貧苦と飢餓にあえぐ民百姓の、窮状を見るに忍びず、年貢の取り立てに情け容しゃのない岩鼻の悪代官を斬り、百三十数ヶ村の危窮を救ったが此の為に関八州の捕方に追われた赤城の山に閉じこもる身となった。
その或る日、苦楽を共にした乾分一同を集めて仲秋名月と山女魚を肴にどぶろくを酌み交し追われる物同士の楽しい一夜を過ごした。
其の翌日前夜残りしどぶろくの始末に困り、どぶろくを水替りに粉を入れて焼餅様な物を造り、其の品物を釜に入れてふかした所、偶然にも非常に見事に福々と美味な饅頭が出来上り、忠治一同喜び喰したのがそもそもの始まりであると古人の言葉の伝記由来であります。
元祖焼饅頭製造本舗 福島屋店主